トラックバックテーマ 第885回「好きな「詩」はありますか?」
活字は大好きですが、実はほとんど読書しない私なので、小説以前に詩というものは無縁でございます。
と言うより、詩、の、取ってつけたような?芝居がかったような?時として歯が浮くような?そういう
わざとらしさ?を感じてしまうと、もう素直に目にすることが出来ないのです。ひねくれてるかなぁ。もちろん全ての詩に対して思うわけじゃないです。一部、そう感じたりするものもあるということで。
そういう意味では、詩よりむしろ、歌の方がすごいなと思う今日この頃であります。歌とはもちろん俳句とか和歌のことを指してます。日本語の美しさが凝縮された五・七・五、或いは、五・七・五・七・七。
日本人て、あらゆる面でマゾく出来てると言いますか、制限ある中でどうにかするってのが得意なように思います。
むしろ条件の限られた中で最大限の力を発揮することを評価すると言うか。ある意味美学なんだけど、他の国の人にこれを理解してもらうのは難しいです。「そんな際どいことしなくても。」それを言っちゃおしまい、って場面多いですから。
少し前、ネットで話題になった一首。
(
平成万葉集より)
ネットでは 調べられないことがある 例えば君の 好きな人とか
選出された歌はどれもぐっとくるものばかりで、文体も、全くの口語で、カタカナも当たり前に使われる、一目で理解出来る易しさの中に、今も若い人がこうして詠めるんだなぁと言うのが何とも面映くもあり、字数の限られた中で言い切ってしまう潔さに心地よさもあり、日本語ってすごいなーとしみじみする瞬間です。
詠み人は、小学生からお年寄りまでいろんな層がいて、若い人はもとより、70代、80代の方々でもこうやって詠んだ歌をネットに応募しているってのが、何ともすごい。歌を詠むセンスは持ち合わせてないですが、年取っても、こうやってパソコン使う人は少なからずいるんだと思うと、私も負けてられないなーなんて思ったり(勝ち負けじゃないんですけど)。
子曰。温故而知新。可以爲師矣。
"孔子は言いました。故 ( ふる ) きを 温 ( たず ) ねて新しきを知らば、 以 ( もっ ) て師と為すべし。"
新しいものに飛び付くだけが能じゃなく、柔軟なおつむでいなきゃなと思う阿澪でした。